記事014の画像(救済Ⅱ)

No.014
塩漬け株の救済 ~ 方法Ⅱ ~

救済方法Ⅱ

以前別の記事で塩漬け株の救済方法についてお伝えしましたが、今回は別のアプローチによる救済方法を解説させていただきますので、実際に「塩漬け株」を持っている方には必見の内容となります。

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 No.007 塩漬け株の救済 ~ 方法Ⅰ ~

前提条件

前回の「方法Ⅰ」では「難平買い」を使用して塩漬け株を救済しましたが、今回の「方法Ⅱ」では「信用取引」を活用することになりますので、まだ信用取引を開始していないという方は、これを機会に「信用取引」を開始してみてはいかがでしょうか。

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なお、前提条件としては「信用余力」も必要となりますので、既に「信用余力」を使い果たしてしまっている場合には、「方法Ⅰ」で対応していただくか、もしくは救済対象の1.5倍~2倍の「信用余力」が使用できるよう、資金調達をしていただく必要があります。

また「信用取引」に対する知識が不足しているという方は、下記の記事を参考にしていただければ、この手法における理解を深めることができると思います。

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 No.013 空売りの勧め

手順1 流れを読む

それでは救済方法について解説をさせていただきますが、「方法Ⅰ」の場合と同様に、いまから解説する手法とご自身で保有している株の状況が少しでも違うと感じた場合には、必ず実施を見送って下さい。状況や実施するタイミングを見誤ると、手法が逆効果となる恐れがあります。

またこれはどんな手法に対しても言えることですが、手法とは成功率を上げるための手順でしかなく、100%の成功保証はありませんので、あくまでもご自身で納得がいく場合にのみ、自己責任での実施をお願いします。

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前置きが長くなってしまいましたが、まずは移動平均線をカスタマイズできるチャートを用意して下さい。もし用意できない場合には、SBI証券のWebチャートが便利ですので、そちらをご利用ください。

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 No.005 手軽で便利なWebチャート

次に塩漬け状態となっている銘柄を検索し、5日線と7日線を表示させて下さい。(図1)

図1
5日線と7日線のチャート
図14-1(5日線と7日線のチャート)

手順2 利益を出す

下記の4パターンの中からご自身の状況と一致するものを選択し、「信用取引」を実施して下さい。

 ①5日線が7日線より上にいる場合で、塩漬け株が「買い」の場合。(図2)

図2
塩漬けパターン①
図14-1(塩漬けパターン①)

塩漬け株と同数の株を「空買い」する。

 ②5日線が7日線より上にいる場合で、塩漬け株が「売り」の場合。(図3)

図3
塩漬けパターン②
図14-1(塩漬けパターン②)

塩漬け株の1.5倍~2倍の株を「空買い」する。

 ③5日線が7日線より下にいる場合で、塩漬け株が「買い」の場合。(図4)

図4
塩漬けパターン③
図14-1(塩漬けパターン③)

塩漬け株の1.5倍~2倍の株を「空売り」する。

 ④5日線が7日線より下にいる場合で、塩漬け株が「売り」の場合。(図5)

図5
塩漬けパターン④
図14-1(塩漬けパターン④)

塩漬け株と同数の株を「空売り」する。

※ただし「空売り」ができない銘柄の場合や、「空売り」はできるが株価が乱高下する銘柄の場合には、他の銘柄で利益を獲得するようにしてください。

また銘柄の選定に関しては、「日経225」の中から「トヨタ自動車」や「ソフトバンク」のようになるべく出来高の高い銘柄を選ぶようにしてください。

手順3 利益で相殺する

「塩漬け株」の含み損を単元数で割り、1単元における含み損を算出して下さい。(図6)

図6
1単元の含み損を割り出す計算式
図14-1(1単元の含み損を割り出す計算式)

手順2で仕込んだ「信用取引」の利益が1単元分の含み損を超えた時点で、「塩漬け株」の1単元と「信用取引」を同時決済し、含み損を利益で相殺して下さい。

そしてこの手順②と手順③を繰り返せば、「塩漬け株」は全て利益で決済されることになります。

※「信用取引」に関しては、5日線と7日線の状態が崩れない限り損失が発生することはありませんので、辛抱強く1単元分の含み損を超えるまで待ち続けて下さい。

もし5日線と7日線が交差するような気配があれば、利益が出ていなくても直ぐに決済し、再度手順②の状態になるのを待ってから、手順を再開してください。

※利益は複数単元分の含み損をまとめて決済しても構いませんが、損失を出してしまっては意味がないため、決して含み損を下回る決済はしないで下さい。

以上が、「方法Ⅱ」による塩漬け株の救済方法となります。

手法を盲信してはならない

このサイトで提供できる塩漬け株の救済方法は「方法Ⅰ」と「方法Ⅱ」で全てとなりますが、実はこの2つには大きな共通点があります。

それは救済するために使用する資金は、他の銘柄で得た利益を流用しても構わないという点です。

と言うことは、塩漬け株を即刻損切りして、他の銘柄の利益でその含み損を補填しても構わないということになります。

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何が言いたいかと言うと、含み損を出した銘柄から含み損分を取り戻したいという気持ちは分かりますが、そこにこだわってしまうと正しく状況を判断できなくなってしまうということなのです。

塩漬けになっている銘柄と地合いに乗って勢いのある銘柄を比較した際、どちらで利益を獲得するのが賢明なのかは一目瞭然なはずなのに、いざ塩漬け株を持ってしまうと、その判断は鈍ってしまうものなのです。

つまりこのサイトで紹介している塩漬け株の救済方法も、一見理にかなっているように思えるかもしれませんが、所詮は気休めの手法でしかありませんので、そのことを充分に理解した上でご活用ください。

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