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No.012
予測日誌の勧め

株価の予測に必要な要素とは?

前回に引き続き、「勧め」シリーズの第2弾となる今回のテーマは「予測日誌」です。

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みなさんは株式トレードをする際に、材料やテクニカル、またはファンダメンタルと言った何かしらの情報を「根拠」として株価を予測されているとは思いますが、その根拠に「裏付け」はありますでしょうか?

文章用かぶアイコン(影)

例えばテクニカル分析の「一目均衡表」を好んで使用している人が、新規で銘柄を選んでトレードを開始するとした場合、当然いつものように分析を行い、その結果「買い」のシグナルが出ていればそれを「根拠」として注文を入れると思いますが、残念ながらこの工程に「裏付け」となるものは含まれておりません。

ではもし仮に、このままトレードを続けるとしたらどうなるのでしょうか?

「裏付け」とは、「根拠」が正しく機能することの「証」となりますので、裏付けなしでトレードをするという行為は、根拠なしでトレードをすることと同義であり、それは当てずっぽうのギャンブルをしているのと何ら変わらないということになってしまいます。

つまり「裏付け」とは、株式トレードに取って必要不可欠な要素の一つなのです。

ですので、普段みなさんがどのような「根拠」を使用していたとしても、それを活かすための「裏付け」を持ち、堅実なトレードを実施するようにしていただきたいのです。

「裏付け」の正体

そもそも「裏付け」とは、何なのでしょうか?

「裏付け」とは、簡単に言ってしまえば「積み上げた実績」のことです。

まあ、こう言ってしまうと「実績があるからこそ、根拠として成立しているはず」と反論されてしまいそうですが、ここで言う「積み上げた実績」とは、不特定多数の銘柄に対しての実績ではなく、トレード対象となる銘柄だけに絞り込んだ実績を指しているのです。

文章用かぶアイコン(影)

確かにどの「根拠」においても汎用性がありますが、それが必ずしもトレード対象の銘柄に当て嵌まるとは限りません。

何しろ株価の動きは銘柄によってそれぞれ違いますし、たとえ同じ銘柄であったとしても、「地合い」などによってはその流れが大きく変化してしまいますので、「根拠」との相性や適用タイミングが常に同じように作用するわけではないのです。

では具体的に、どのようにしたら「裏付け」となる実績を積むことができるのでしょうか?

その方法が、今回のテーマとなる「予測日誌」なのです。

「日誌」なんて言葉を聞くと、それだけで「古臭い」とか「面倒臭い」なんて言葉を連想される方は多いと思いますが、それ専用のテンプレートをこちらで用意してありますので、そちらを活用すればそのようなマイナスイメージは払拭されるはずです。

しかも入力は簡単で、作業時間は1日5分と掛かりませんので、決してトレードの負担になることはありません。

みなさんがプロのトレーダーを目指しているのであれば、是非ともこれを習慣として取り入れ、株価を予測する技術力を磨いてください。

下記の[ Download ]ボタンをクリックすれば、ローカル環境に予測日誌(Excel)を落とすことができます。

予測日誌

【ファイル名】
TradePrediction-20XX.xlsx

Download

※もしExcelファイルがブラウザで直接開かれてしまい、ファイルをダウンロードすることができない場合には、こちらのzipファイルをダウンロードしてください。

【ファイル名】
TradePrediction-20XX.zip

Download

予測日誌の使い方

予測日誌の使い方は至って簡単ですが、念のため下記の手順を参考にしてみてください。

手順1

管理しやすいように、ダウンロードしたファイルの「XX」の部分を現在の西暦に直してください。(図1)

※全く別名のファイル名に変更していただいても構いません。

図1
ファイル名の変更

図12-1-1(ファイル名の変更)

手順2

ファイルを開き、「保護ビュー」が表示されている場合には[編集を有効にする]ボタンをクリックしてください。(図2)

※これを実施しないと、この管理台帳は正常に機能しません。

図2
編集を有効にする

図12-2-1(編集を有効にする)

「取引履歴」シートの”E2″セルの値を西暦に直してください。(図3)

※「一覧表示」のカレンダーはこの値を使用しているので、必ず入力してください。

※各項名が記載してあるセルや重要な役割を持つセルは、クリックすると説明文が出てきます。

※入力対象となるのは白いセルのみで、色の付いたセルは計算式が入っているため、値が自動で表示されます。

図3
カレンダーの設定

図12-2-2(カレンダーの設定)

手順3

予測開始時の情報①{コード/銘柄名/スクリーンショット/日付}を「予測入力」シートに入力してください。(図4)

※スクリーンショットの項目にはその日のチャートを貼り付けるのが理想ですが、面倒であればそのままでも構いません。

※日付の項目には、[Ctrl]+[;]ボタンのショートカットが便利です。

図4
予測開始時の入力項目①

図12-3-1(予測開始時の入力項目①)

予測開始時の情報②{判断材料/予想/理由}を「予測入力」シートに入力してください。(図5)

※判断材料の項目には「根拠」となるものを入力して下さい。

※予測の項目はプルダウンリストになっているので、対象となる予測{陽線/陰線/その他}を選択してください。

※理由の項目には判断材料を選んだ理由を入力してください。

図5
予測開始時の入力項目②

図12-3-2(予測開始時の入力項目②)

手順4

結果確定後の情報①{始値/終値}を「予測入力」シートに入力してください。(図6)

※始値と終値の項目にその日の結果を入力すると、変動した分の差額が株価の項目に表示されます。

図6
結果確定後の入力項目①

図12-4-1(結果確定後の入力項目①)

結果確定後の情報②{結果}を「予測入力」シートに入力してください。(図7)

※結果の項目は、判定結果に対する評価や反省などを入力してください。

図7
結果確定後の入力項目②

図12-4-2(結果確定後の入力項目②)

日々予測を積み上げる中で、気付き得た特徴があれば記入する。(図8)

※特徴の記入欄は5つしかないので、6つ目が発生した際は、古いものを削除するか信頼性が低いものを削除して下さい。そもそもどの銘柄にも地合いがあり、いつもでも継続する特徴はないはずですので、入力欄は5つもあれば足りるはずです。

図8
特徴欄の入力

図12-4-3(特徴欄の入力)

手順5

予測の結果はカレンダー形式で「一覧表示」シートに表示されますので、分析などにご活用ください。(図9)

※「一覧表示」シートは計算式のみで構成されているため、入力は一切不要です。

図9
予測結果カレンダー

図12-5-1(予測結果カレンダー)

「一覧表示」シートの中央には年間を通しての的中率が表示されますので、こちらも分析にご活用ください。(図10)

※年間を通しての平均の的中率は60%以上を目指すようにしてください。そのレベルに到達すれば、トレードで負けることはほぼなくなるはずです。

図10
年間を通しての的中率

図12-5-2(年間を通しての的中率)

日付毎に表示される値(判定/価格)をクリックすれば、「予測入力」シートの対象行へ移動することが可能です。(図11)

図11
ハイパーリンク機能

図12-5-3(ハイパーリンク機能)

手順は以上となります。
「裏付け」となる実績を積む「予測日誌」として、是非ともご活用ください。

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