実は株に投資をしている人の約9割が負け組であるという現状をご存知でしょうか?
みなさんの中には、億単位の金額を稼ぐプロのトレーダーにあこがれて株式投資を始められた方もいらっしゃるとは思いますが、現実にはそういった勝ち組と呼ばれる人達は1割程度しか存在せず、初心者にはとても厳しい世界なのです。
中には「そんなことくらい既に知っているよ」と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、これは他人事ではありません。なぜならみなさんは、すでにその9割の側(負け組)に含まれてしまっているのですから…。
自分は負け組である!?
誰だってそう認識するのは辛いことですし、自然と現実から目を背けてしまいがちですが、まずはこの認識を受け入れるところから始めなければなりません。
例えば、保有する株に含み損が発生していても、それはマイナスの時に売りさえしなければ損失にはならない、と考える方がいらっしゃると思いますが、まずその考え方が負け組なのです。
含み損があっても、「そのうち株価は回復するだろう」と保有し続けてしまい、やがてそれは塩漬け株となり、最悪の場合には手が付けられない状況に追い込まれてしまうのです。
中にはもともと自分の投資スタイルが長期保有型なので、「含み損が出る時期もあって当然だ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはいわゆるプロが持つ長期保有株とは全く性質が異なります。そもそもプロが持つ長期保有株に含み損の期間など、一切存在しないのです。
これらのことを踏まえて自身のトレードを見直した際、それでも自分は「負けていない」と言えるでしょうか?たとえ現時点では多少の利益が出ていたとしても、おそらくそれは一時的な状態でしかなく、考え方を変えない限り、いずれは負けることになると思います。
大事なのは最終的に勝ち組になっていることであり、現時点が負け組であったとしても、それは大した問題ではありません。むしろそれは当たり前のことなのですから。
どうでしょう、自分が負け組であるという自覚は芽生えましたか?
負け組からの脱却!!
自身の気持ちに整理をつけ、現状を受け入れることができたのであれば、次は行動を起こす番です。負け組からの脱却を図るのです。
では、どのようにして負け組から脱却すればいいのでしょうか?
最初にご説明した通り、負け組の比率は9割です。そしてその数値を増やす大きな要因となっているのが、株式投資を開始してから1年以内に退場する人(辞めてしまうこと)の割合です。なんと驚いたことに、この割合も負け組と同じ9割なのです。
「資産を運用する行為は自分に向いていなかった」や「株式投資の世界は難しかった」など、理由は様々あると思いますが、その殆どの人に共通しているのが、損失を出してしまっているということです。
初心者であれば、負けるのは当然です。最初から勝ち続ける人など、本当に極稀なのですから。
ですがたいていの方はこの時点で心が折れてしまいます。人によって差はあるでしょうが、日常では扱わないような大きな金額を失うわけですから、平常心を保つことは困難です。そしてこの困難が株式投資にとって最初の壁となるのです。
株式投資を継続させる
つまりみなさんが起こさなければならない最初の行動は、この壁を乗り越え、株式投資を継続させることなのです。
幸いにも「負けている」との認識がなかった方は、この1年という壁を越えているのではないでしょうか?もしまだ超えていなかったとしても、このサイトを訪れているということは継続する意思があるということになりますので、その意思を貫いてください。
諦めてしまったらそこで終了です。負け組として終わってしまうのです。そうならないためにも、とにかく継続させて下さい。ありきたりな言葉ですが、「継続は力」なのです。
トレードの経験を積む
そして次に起こすべき行動は、トレードの経験を積むことです。
これは言うほど容易なことではありませんが、自分のトレードスタイルを構築するためには、どうしても経験が必要となります。
このサイトでも後にいくつかのトレード手法をご紹介しますが、どんな優秀なトレード手法であっても、それを自分のトレードスタイルに落とし込むことができなければ、その効果を発揮することはできません。ですので何度も繰り返しトレードを実行し、経験を積み重ねていってください。
塩漬け株を救済する
最後に起こすべき行動は、塩漬け株を救済することです。
トレードの経験を積むためには当然資金が必要となりますが、その調達には苦心される方もいらっしゃると思います。だったら眠っている塩漬け株を救済し、その資金に充てればいいのです。(図1)
起こすべき行動のまとめ
1.株式投資を継続する
2.トレードの経験を積む
3.塩漬け株を救済する
実際の救済方法については、詳細なやり方を別の記事で解説していますので、救済を実施される方はそちらを参考にしてみて下さい。
○関連記事
No.007 塩漬け株の救済 ~方法Ⅰ~
また下記の記事も救済には関係する内容となりますので、まだ未読の方は救済の実施前に読まれておくことをお勧め致します。
○関連記事
No.002 株価変動の仕組み
No.003 ローソク足の読み方
No.004 移動平均線の読み方
No.005 手軽で便利なWebチャート
No.006 塩漬け株の恐怖