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No.008
負けないための損切りポイント

損切りの必要性とは?

今回タイトルにある「負けないための」というフレーズですが、これはシリーズとして全3回に渡って解説しますので、残りの記事も合わせて読んでいただければと思います。

○関連記事
 No.009 負けないためのエントリーポイント
 No.010 負けないための利益確定ポイント

シリーズ第一弾となる今回のテーマは、ズバリ「損切り」です。

以前別の記事で、株が塩漬け状態となってしまった際の対処方法として「難平買い」と「損切り」の両方を使いこなして株を救済する手法をお伝えしましたが、今回はそもそも塩漬け株を作らないための「損切り」方法について解説を致します。

○関連記事
 No.007 塩漬け株の救済 ~方法Ⅰ~

損切りの心構え

もうすでにみなさんは塩漬け株の恐ろしさをご存知ですので、この先どんなことがあっても、塩漬け株を所有したくはないはずです。そしてその思いがあるであれば、それを決して忘れたりはしないで下さい。

というのも、素人トレーダーの場合は「損切り」の手法を知っていても、それをなかなか実行に移すことができないからです。

「そんなことはない、自分は大丈夫だ」と思っていても、いざ「損切り」の場面に直面すると、損失額の計算をして怖気づいたり、根拠もなく回復する可能性に賭けてしまったりと、頭では分かっていてもそれを習慣化できていないため、行動が伴わないのです。

ですので、迷いが生じた際には塩漬け株の苦しみを思い出し、同じ轍を踏まないようにしてください。

もはや損切りはルールです。迷いを挟む余地などないのです。

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よく損切りばかりを行っていると、いわゆる「損切り貧乏」になるのではないかと心配される方がいますが、それは全くの誤解です。そもそも株を取得する際に、下げる銘柄ばかりを選択するから資産が減ってしまうのです。上がる銘柄にエントリーできていれば、損切りをする必要などないのです。

ですのでみなさんもトレードの練習を重ね、株価を予測する目を養い、無駄な損切りをしないよう心掛けて下さい。

ちなみに、下記のリンク先には個人投資家や証券アナリストの株価予想を集めたサイトですので、よろしければ参考にしてみてください。

○当サイトお勧めの株価予測サイト「みんなの株式」

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手法の解説

少し話しがそれてしまいましたが、本題となる損切りの手法を解説いたします。

やり方は至極簡単で、チャートのローソク足を、スイングトレードなら日足、ポジショントレードなら週足といった感じでそれぞれのトレードスタイルに合わせ、そのローソク足における直近の最安値を確認すれば、それがそのまま損切り額となります。(図1)

図1
損切り額の分かるチャート

この図でいうと、460円が直近の最安値であり、これが損切りポイントとなります。

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いままで損切り額を、取得平均や買付金額からパーセンテージ計算で割り出していた方からすると、この手法は酷く安易に感じられるかもしれませんが、これにはれっきとした根拠があります。

これはブレイクアウトという現象を使った損切り手法で、株価が直近の最高値、もしくは直近の最安値を超えた状態をブレイクアウトと言い、統計学的にブレイクアウトが発生した場合には、その方向へ進んでいく確率の方が高くなるのです。

もちろんこれは可能性の話しであり、必ずしもそうなるというわけではないのですが、もし仮に損切りを行った後に株価が回復したとしても、それは再度エントリーすればいいだけのことですので、このポイントに到達したら必ず損切りを行い、一旦様子を見る習慣を身に着けて下さい。

逆指値注文の活用

とは言え、専業トレーダーでもない限り株価の動きを逃さず監視することはできませんので、予め「逆指値注文」を入れておくことをお勧めします。

「逆指値注文」とは、株価が指定した金額まで下がると売りが発動する注文方法であり、このサービスはどこの証券会社でも提供しているはずですので、株をエントリーした際には必ず損切り額を設定するようにしてください。

そうすればたとえ妙な迷いが生じたとしても、株価が下落した際にはシステムが確実に損切りを実行してくれますので、塩漬け株が作られるリスクを回避することができるのです。

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